前回のオリンピックまではSP終了時に何位かというのが重要で得点1位と2位の差が0.1点違おうが2点違おうが全く関係なかった。つまり、得点を持ち点に一度換算し、ショートプログラム(SP)では上から1位1.0 2位2.0、3位3.0という持ち点が付き、フリープログラム(FP)では1位0.5、2位1.0、3位1.5と持ち点がつき合計の総得点の低い人(合計が同じ場合はFPの順位が上の人が勝利)が優勝というものだった。
参考
前回オリンピック金メダルのサラヒューズのコーチがオーマイゴッドを連発していたのは上の換算のためSP4位のサラヒューズが金メダルを取るにはどんなにFPでダントツでNO.1の演技をしても他力本願でしか金メダルが取れないことを知っていたからだ。(厳密にいうとFPの結果がサラが1位でスルツカヤが2位、クワンが4位になることのみがサラヒューズの総合金メダルの条件)自分の選手はおろか他人の選手の順位までぴったりはまったことにオーマイゴッドだったのだ。
例1
1位 11.9→1.0
2位 11.8→2.0
3位 11.7→3.0
例2
1位 11.9→1.0
2位 9.9→2.0
3位 9.8→3.0
例1と例2のように前回までは結局得点が持ち点に換算されてしまうので点差がどれだけ開いても結局順位が最重要だったのだ。
しかし、今回からはSPの得点がそのままFPの得点と合計される。つまり、何点差なのかが重要なのだ。下のように1位とは0.71点差の3位に荒川静香がつけている。この差ってどのくらいの差を指すのかが気になるだろう。
例えばマラソンで1秒差はごく僅かであってないような差だが、リュージュではすごい差になるのだが。

さて、そこでこの差だが、実は正直大した差ではない。あの有名なトリノ代表選考会兼全日本フィギュアスケート選手権大会ではSPトップの荒川と2位村主の差は1.46差。結果はご存知の通りFPで村主が逆転していることから見ても普通に逆転可能というか逆転という言葉が適切と思えないくらいの僅差である。
得点例
ジャンプの転倒減点はー1。
コンビネーションジャンプの2回目のジャンプ
ダブルトウループ(2T)1.3とダブルループ(2Lo)1.5の差は0.2
ちなみにトリプルフリップ(3F)を跳ばせれば女子では世界一の村主という言い方はジャンプの判別のつかない素人にはなじまないので、表現力の村主という言い方なのかもしれない。
逆に4位の村主とは4.27点差。この差の意味を解いてみよう。注目の地元イタリアのアイドル的存在、銅メダル最有力だったコストナーは最初のコンビネーションジャンプ(3F+3T)を最初のジャンプで転倒。本来は9点を狙いにいったはずが、正確には情報が出ていないが換算すると5点(3F基礎点)ー3点(ジャッジ点の最大のマイナス)ー1点(転倒減点)となり予定の9点から8点減点の1点になったと推測される。これが響きメダル争いからは大きく後退した。
これを考えれば荒川はコンビネーションジャンプでの転倒だけは避けたいというのがみなさんにも理解できるだろう。
種類 :1回転2回転 3回転4回転
トウループ(T) 0.4 1.3 4.0 9.0
サルコウ(S) 0.4 1.3 4.5 9.5
ループ(Lo) 0.5 1.5 5.0 10.0
フリップ(F) 0.5 1.7 5.0 10.5
ルッツ(Lz) 0.6 1.9 6.0 11.0
アクセル(A) 0.8 3.3 7.5 13.0
現在の得点順
1位サーシャ・コーエン(米)66・73点
2位イリーナ・スルツカヤ(露)66・70点
3位荒川静香66・02点
4位村主章枝61・75点
5位マイズナー(米)59.40点
6位ゲデバニシビリ(グルジア)57.90点
7位ヒューズ(米)57.00点
8位安藤美姫56・00点
11位 コストナー(伊)53.77点
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